ホルモン療法

アルダクトン内服治療

アルダクトンは利尿剤(尿の量を増やす薬)として広く使用されている薬ですが、男性ホルモンの作用を弱める働きがあります。ニキビができる原因には、皮脂腺の過剰分泌がありますが、この皮脂腺の調節をしているのがテストステロンといわれる男性ホルモンです。アルダクトンを内服すると皮脂腺の抑制が起こりニキビが一時的に改善します。

欠点
内服している間しか効果がありませんので一時的にどうしてもという方に向いています。

ビタミンC外用剤

ビタミンCの効果

メラニンの産生を抑制 → しみ・美白
コラーゲンの合成を促進 → 小皺・ニキビ跡・たるみ
紫外線による細胞障害を軽減 → 皺
皮脂の酸化防止(活性酸素を除去) → 皺・ニキビ・たるみ
過剰な皮脂の分泌を抑制 → ニキビ・毛穴の引き締め
皮脂のバリア機能を高め、水分の蒸発を抑制 → 小皺、たるみ

ビタミンCはアスコルビン酸とも言われ、レモンやオレンジ、野菜など天然植物中に含まれており美肌の元として知られています。しかし摂取しても水溶性ビタミンであり一定量以上は腎臓でろ過されてしまいます。お肌から直接摂取できれば一番ありがたいのですが皮膚への浸透性は悪く、水に不安定で崩れやすいため最近では、ビタミン誘導体として壊れやすいビタミンCを安定し皮膚に浸透しやすい形にして、ビタミンC作用を有効に発揮させています。酸化したビタミンCは逆にお肌に悪影響を与えます。

ビタミンC誘導体の効果

最近、ビタミンCの入っているさまざまな化粧品が販売されていますがその中のビタミンを参考までに挙げておきます。

水溶性

アスコルビン酸リン酸(AP) 人の皮膚から吸収され皮膚細胞でももっともビタミンCに変わりやすい。
ナトリウム塩(APS) 着色しやすい
マグネシウム塩(APM) 高濃度にするのに限界がある。
アスコルビン酸グルコシド(AG)脂肪酸(AGP) 皮膚への吸収はよいが人の皮膚ではビタミンCに極めてなりにくい。

油溶性

テトライソパルミチン酸アスコルビン酸 長期型
アスコルビン酸脂肪酸 不安定

9%VC-PMGローション

皮膚に吸収しやすい代表的なビタミンCです。生体内で酵素に反応して、容易にアスコルビン酸に加水分解され、ビタミンCとしての働きをします。アスコルビン酸はメラノサイト内でドーパミンに悪影響を与えます。ドーパを還元することにより、メラニン合成を抑制し美白効果を発揮します。ビタミンC誘導体ではビタミンCそのものを塗布したときに比べ肌細胞への吸収率は約8倍といわれています。

*防腐剤、殺菌剤等の成分はしておりません。また、光に対しても弱いため冷蔵庫にて保存してください。白い結晶が沈殿することがありますが最大限溶解しているため、溶出してくることがあります。安全性・有効性には問題ありません。

VC-IPスティック

安定性の高い油溶性VC-IPを高濃度に配合。(VC-IP85%)ビタミンCそのものを塗布したときと比べ吸収率は約30倍で、塗布後も24時間以上効果を発揮します。

ビタミンC導入

施術の様子

イオン導入とはイオンフォトレーシスともいい、普段のスキンケアでは肌の奥まで届きにくい水溶性の有効成分を皮膚に弱い電流を流してイオン化することにより皮膚の深く深層まで浸透させる方法です。マイナスの電流を顔に当てて、プラスの電極を手に持って電流を流すと皮膚の深く深層まで浸透させる方法です。水に溶けるとマイナスに溶解するイオン(ビタミンC誘導体など)が、皮膚に当てたマイナスの電極からの反発力によって顔の皮膚の奥へ浸透して行きます。単純に皮膚に塗布するのに比べ約40倍以上の吸収率があり、表皮下への真皮付近まで有効に薬剤が浸透します。事前にソフトケミカルピーリングを行っておくと、さらに吸収率は高まるので、セットで行うことをお勧めします。