ホクロの種類はさまざま

ホクロもいろいろな種類があり、場所や大きさによって、顔の雰囲気を変える要因となります。男性の場合は髭剃りのたびに出血してしまうこともあり、ホクロを取りにこられる方は非常に多いです。
ホクロも急に大きくなったり、ジュクジュク、出血等を繰り返すものは悪性の皮膚腫瘍の可能性があります。 悪性腫瘍の可能性がありそうな場合はレーザー治療ですと病理検査（顕微鏡で細胞を観察する検査）に支障をきたすことがあるため、きちんと切除することをお勧めいたします。
また、ホクロと鑑別のしにくい皮膚腫瘍もありますので単純にレーザー治療と考えず、きちんと専門医に診察してもらい治療されたほうがいいでしょう。 また、大きさや場所によっては手術で検査をかねて切除縫合したほうがレーザーよりもきれいに仕上がることがあります。

ご自宅でのケア

施術当日から洗顔可能です。ご自身で創傷被覆材を取り、よく泡立てた洗顔料で創部を洗ってください。浸出液が出なくなるまで1〜2週間ほどかかります。その後は肌色のテープのみ貼って頂き、盛り上がりや紫外線による色素沈着を防ぎます。経過観察させていただいて、必要があれば瘢痕予防の内服薬を処方することもあります。

6ヵ月後のケア

レーザーの場合、必要以上に正常皮膚を削らないようにするため、時に再発することがあります。6ヶ月経過し、照射部の赤みが肌色に落ち着いてきてから、小さな黒い点が残ることがあります。途中経過では色素沈着が強く出ている場合もあり、わかりにくいことがあるため肌色になるまで待ちます。その場合、施術から6ヵ月後に残ったホクロの細胞を無料でレーザー治療させていただきます。（ただし1年以内を保障期間といたします。）

切除（保険適応となります）

悪性か否か検査をかねて局所麻酔で切除していきます。皮膚のシワに沿って紡錘形に切除することが多く、傷跡はほどんど目立たなくなります。場所や大きさによっては、レーザー治療では治るのに時間がかかるため、こちらの方法を選択することもあります。また、急に大きくなったり、浸出液がありジュクジュクする場合には切除して検査をしたほうが良いでしょう。
手術室で行うため治療は予約の上ということになります。手術室では、まず消毒をして清潔な布を患部にかぶせ、局所麻酔を行った後腫瘍を切除し、髪の毛より細い糸で縫合します。痛いのは最初の局所麻酔時のみです。簡単なものでしたら約15分で終了します。
大きいものは皮膚移植や皮弁術といって近くの皮膚をデザインして置き換える方法をとります。方法は場所や大きさによりますので診察の上お話しさせていただきます。

術後のケア