切除(保険が適用となります)

検査(悪性か否か)をかねて局所麻酔で切除していきます。皮膚のラインに合わせて紡錘形に切除することが多いですが、傷跡はかなり目立たなくなります。場所や大きさによってはレーザー治療では治るのに時間がかかるため、こちらの方法を選択することも多いです。また、急に大きくなったり浸出液があってジュクジュクしたりといったエピソードがあった場合には切除して検査したほうが良いでしょう。
手術室で行うため治療は予約の上ということになります。手術室ではまず消毒して清潔な布を患部にかぶせて局所麻酔を行い、切除して髪の毛より細い糸で縫合します。痛いのは最初の局所麻酔時のみです。簡単なものでしたら約15分で終了します。

大きいものは皮膚移植や皮弁術といって近くの皮膚をデザインして置き換える方法をとります。方法は場所や大きさによりますので診察の上お話しさせていただきます。

術後のケア

当日〜数日間

当日は、熱いお風呂やスポーツ、お酒は控えましょう。出血を抑えるためです。 感染を抑えるためのお薬や痛み止めが出るので服用して下さい。 基本的に翌日、もしくは翌々日に一度見せていただきますが、その後はご自分でできそうでしたら処置はご自宅でしていただきます。難しい場所はこちらに3日に一度くらいで処置に通っていただくこともあります。

抜糸

5日から7日間で抜糸をします(場所によっては14日間)。 きれいな傷跡にするために3ヶ月から6ヶ月のテーピングをしていただきます。場所や人によってはほとんどキズがどこにあるのかわからないくらいになります。 外科の手術後のような糸目や太い傷跡は残りません。なぜなら抜糸時期を早く行いテーピングへ移行するためです。傷跡が大きくなりやすい体質の方は肥厚性瘢痕を抑えるお薬やテーピングを長くさせていただきます。また、切除したホクロは細胞の検査の結果が返ってきましたら内容をお伝えします。悪性の場合は拡大切除をしなければならないときもあります。少しでも気になる場合は早めに受診をしたほうが良いでしょう。