小じわ

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは皮膚を表面から科学的に融解し、その後の表皮や真皮の自然治癒過程や炎症反応を理由し、健常な皮膚で置き換える方法です。表皮の古い角質がこびりついている状態はくすみやシミなど肌のトラブルの原因です。コラーゲンや弾性線維などが、老化や紫外線などにより弱くなったり、傷むことが原因です。

 当形成・美容外科では10%から70%(飽和溶液)グリコール酸を患者さんのお肌の状態にあわせて行います。10%から50%までは痛みの少ないph調整を行ってあるピーリング剤を使用していますのでピーリング独特の痛みも少ないです。ピーリング剤がお肌のターンオーバー(肌が本来持つ新陳代謝機能)を促進し古い角質を除去します。色素沈着やニキビ、軽い皺や、弛みも改善します。奥に隠れていた健康な肌が表面にあらわれます。滑らかになり肌の色も均一化されます。2~4週間ほどに1回行ってください。

トレチノイン酸軟膏治療

トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)はビタミンA(レチノール)の誘導体で生理活性はビタミンAの約50倍から100倍あり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体です。お化粧品に詳しい方は既にしわとりクリームなどでレチノール入りのクリームなどを試された方もいるかも知れません。当形成・美容外科で使用しているトレチノイン軟膏は市販されている物より効果が非常に強く医師の処方なしでは使用できません。トレチノインは、日本ではまだ未認可ですが米国では、シワ、ニキビの治療医薬品として、FDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。当形成・美容外科では患者さんの症状にあわせて濃度の異なる薬を処方致します。濃度が高い物はかなり強い効果があるため、医師の処方が必要です。 角質が薄くなっている部分にメラノサイトに直接働きかける当形成・美容外科特製ハイドロキノン漂白軟膏を使用します。

トレチノインの皮膚に対する作用
  • 角質を剥がす。
  • 表皮の細胞をどんどん分裂させ、皮膚の再生を促す。
  • 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑える。
  • 真皮でもコラーゲンの分泌を高め、長期的には皮膚のハリ、小じわの改善をもたらす。
  • 表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の分泌を高め、皮膚をみずみずしくさせる。
表皮の細胞は表皮の一番深い層(基底層)で生まれてから、徐々に表面に押し上げられて、最後は角質となり、垢となって皮膚から剥がれていきます。この表皮の細胞の一緒のサイクルを皮膚のターンオーバーといい、約28日間かかることが分かっています。 このターンオーバーを促進させ表皮にあるメラニン色素を外に出す働きをします。

小じわ Q&A

お化粧品の美白剤ではダメなの?

当形成・美容外科製ハイドロキノン軟膏・レチノイン酸軟膏

大多数のシミは表皮の一番深い層(基底層)周辺にメラニン色素が沈着しています。この層はメラノサイトというメラニンを作る細胞があります。通常市販されている美白剤(医薬部外品)はメラノサイトがメラニン色素を新しく作る量を減らすような働きをする有効成分が微量含まれていますが、その作用は非常に弱く、現在沈着しているメラニン色素を外に出してしまうような作用はないため、既に存在するシミは良くなりません。