治療方法

保険対象の手術(当形成・美容外科でもご希望があれば行っています。)
悪臭はなはだしく他人の就業に支障を生じる事実が明らかであって客観的に医療を行う必要がある場合は保険給付の対象となります。手術の方法は決まっており、皮弁法、もしくは皮膚有毛部切除方のみとなります。また、軽度の方は給付外です。

1. 皮弁法

脇にある皺に沿って横に2本切開を行い皮膚の裏側を剥離してアポクリン汗腺をはさみで除去していきます。皮膚と下の組織が全部剥離されますので出血や血腫が起こりやすいため強い圧迫と安静が必要です。当形成・美容外科では1週間の入院をお勧めします。

2. 皮膚有毛部切除術

その名のとおり毛の生えている部位を一塊にして切除する方法です。傷が大きく、ひきつれも強いのでお勧めできません。

メリット:においだけでなく、汗でお悩みの方も効果があります。後戻りが非常に少ないです。

デメリット:傷跡が大きく、目立ちます。また、毛根も取ってしまうので男性の方はお勧めできません。術後しっかりと安静にしていないと皮下血腫を作りやすく、皮膚潰瘍に至る場合がありますので1週間程度の入院を強くお勧めします。

当形成・美容外科で行っている方法(非保険対象)

内視鏡補助下超音波メス吸引法

においを気にしている方・男性で腋毛がなくなると抵抗感がある方・入院や大きな手術は困る、大きな傷が脇にできると困るという方向けです。

長さ1~1.5cmのキズから皮膚を剥離し、アポクリン汗腺のみ選択し、乳化吸引していく機械で臭いを出す汗腺を破壊していきます。乳化吸引後内視鏡にて出血や汗腺が残っていないか確認します。血管や神経は残るので出血や血腫などが起こりにくいため日帰り手術が可能です。

2週間ほどは日常生活の制限は肩関節から腕を90度の高さまでしか動かせません。高いところのものを取る動作などは控えていただきます。

メリット:傷跡が小さいです。日帰りが可能で、行動制限はあるが日常生活は可能です。

デメリット:個人差がありますが若干のにおいの後戻りを認める人がいます。